メ軍産モ

第二次世界大戦の英雄、アイゼンハワー将軍はアメリカ大統領になったが、2期8年を終えた1961年1月の退任演説の際に「軍産複合体の危険性」について警告した。

軍産複合体
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A3%E8%A4%87%E5%90%88%E4%BD%93

アメリカは第二次世界大戦中、連合国陣営の兵器を大量生産し、それを連合国各国に貸与すると言うレンドリース法が1741年に成立し、イギリス、中華民国ソビエト連邦などに兵器が貸与された。これによりソビエト連邦は、鉄道用機関車やトラックの広範囲な援助を受けて助けてもらったので、東西冷戦が始まってアメリカが敵になっても、現実についていけない人が多かったとか。

アメリ海兵隊
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B5%B7%E5%85%B5%E9%9A%8A

★この組織は他の国では「海軍陸戦隊」と呼ばれていますが、アメリカにおいては第二次世界大戦の対日戦において、島嶼を次々占領していくために増強されることになり、F4Uコルセア戦闘爆撃機を装備して活躍しました。海軍がNAVYと呼ばれるのに対し、海兵隊はMARINEと呼ばれています。

ユナイテッド・ステーツ (空母)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%84_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

第二次世界大戦で巨大化した軍組織は、戦争が終わってから自らの組織を維持するために「予算分捕り合戦」を行うようになり、1947年にアメリカ陸軍からアメリカ空軍が独立すると、空軍は戦略爆撃隊を維持するためにB-36の量産を要求。一方、海軍は超巨大空母 ユナイテッド・ステーツの建造を主張し、両者の対立は深刻化しました。

ユナイテッド・ステーツ (空母)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%84_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)
●この超巨大空母ユナイテッド・ステーツの空母機動部隊を組むのに、実に39隻の艦艇が必要とのことで、建造途中で中止となりました。

提督たちの反乱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%90%E7%9D%A3%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%8F%8D%E4%B9%B1
●その上で空軍向けのB-36戦略爆撃機を量産することになったものの、翼幅70メートルもあって基地での取り回しが大変で、しかも搭載エンジンがR-4360と言う28気筒エンジン6発だけでは足りず、ここにジェットエンジンを4発追加しましたが、分解整備周期が600時間と短く、運用コストがバカほど高かったのです。このため後継機B-52を量産し、B-36は僅か10年で退役しました。

アイゼンハワー大統領は、その過程を全て見てきましたから、このままではアメリカと言う国が潰れると深く懸念したのだと思います。後継者はケネディでしたが、軍縮を進めたため、仕事が減ることを嫌った軍産複合体によって暗殺されたと言われています。

★1990年代の東西冷戦終結アメリカ航空機メーカーの統合が進み、表向きには軍産複合体の縮小が進んでいますが、それだけに今後より抵抗が強くなるのは必至です。

B-21 (航空機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/B-21_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
●B-1とB-2を置き換えるようですが、まだ新しいB-2を置き換えるのは運用コストが高すぎるからだそうです。